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本文へジャンプ 2006年3月26日 
             

 


第1回個展

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2005年11月25日(金)〜27日(日)
陶豆屋 (群馬県高崎市) にて

ご挨拶


父のお下がりの小さな硯、ピカピカの新しい墨。
「墨をスル」と言われ、ギーギー、ギーギー 「擦っ」た。
「さて、これはいつあの液体に変身するんだろう?」と、
ぼんやり考えながら。
ギーギー、ギーギー。
いつになっても変身する気配はなく、
「全然 [スミ] にならないよ?」と訊くと、
「ばか!水を入れるんだ。」と父。
どうやら、「墨をスル」とは「墨を磨る」で、
水を加えながら 「スル」 と液体になるらしい、と知った。

お稽古がすんだら、筆も硯も「墨」も洗った。
「どこまで洗ったらこの黒い水はでなくなるんだろう?」
と思っていると、
「何やってるんだ!」と父。
どうやら、「墨」とは「スミの塊」で、
洗っちゃダメっだったらしい、と知った。

何を隠そう、私のお習字人生は、小学校一年のとき、こんな風に始まりました。
まさかそれが、こんな長い付き合いになろうとは・・・。
 悪筆の両親が「子供は字が上手になるように」と通わせてくれた書塾、
もちろん「通わされてる」と本人は思っておりました。が、その縁で、
高校の時には「書道部」なるものに関わり、大学では書道を専攻しました。
いつこうなったのか、なぜこうなったのか、もう思い出せませんが、
いつのまにか思ってもいなかった面白さ、奥深さをしることにはなって、
まだまだ書・道楽はつづきそうです。両親の願い空しく、悪筆のDNAは
しっかり受け継いでしまいましたが。
 むかーしから、「出来の悪い子ほど可愛い」とか申します。
私の、出来は悪いけれど可愛い作品、ご笑覧いただきまして、
「お習字楽しいかも!」と感じていただければ幸いです。
どうぞ美味しい珈琲など召し上がりながら、ごゆるりとご覧くださいませ。




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